前へ
次へ

痛みを感じない腰痛の特徴について

腰痛は名前の通り、腰に痛みを感じる症状です。原因は様々ですが、中には痛みを感じない腰痛も存在します。自覚症状が無いため、知らないうちに症状が悪化してしまう危険性が高いと言えます。痛みを感じないのは神経が正常に働かないためです。筋肉のこわばりや背骨の損傷などは強い痛みを感じますが、これは体の不具合を自覚させるために神経が正常に働いた結果です。しかしこの神経に不具合が起こると何も感じなくなるため、腰に重大なトラブルが生じても自覚できません。そのため、毎日の暮らしの中で十分に注意する必要があります。痛みを感じない腰痛はその多くが背骨の疲労骨折に由来します。疲労骨折は骨が少しずつ脆くなり、ひび割れや欠損などが生じた状態です。ゆっくりと時間をかけて損傷が進むため、痛みを感じる神経に刺激が伝わりにくい特徴があります。また、疲労骨折は高齢者が多く、加齢によって神経の働きが弱くなっているのも症状の進みやすさに繋がっているのです。背骨の疲労骨折は腰痛と同様に腰の機能が損なわれますが、本人が痛みを感じない他、年寄りは腰が曲がって当たり前という先入観から治療が遅れがちです。しかし症状が進むと正常に働く神経に刺激が伝わり、大きな苦痛に見舞われます。そのような事態を避けるためにも、腰の曲がりを感じたらすぐに医療機関で治療を受けることが大切なのです。

Page Top